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サッカー界のレジェンドが子どもたちに伝えた“楽しむ”姿勢 24年目の「JFAユニクロサッカーキッズ」が目指すもの

サッカー界のレジェンドが子どもたちに伝えた“楽しむ”姿勢 24年目の「JFAユニクロサッカーキッズ」が目指すもの

「JFAユニクロサッカーキッズ」がイタリア・ミラノで開催された

内田篤人氏、アルベルト・ザッケローニ氏、フランチェスコ・トルド氏がゲスト参加

 

JFA(日本サッカー協会)が株式会社ユニクロの支援のもとで開催する「JFAユニクロサッカーキッズ」が7月27日、イタリアのミラノで開催された。

 

「JFAユニクロサッカーキッズ」は、2003年から継続的に実施されている未就学児向けのスポーツイベントだ。JFAと開催地の都道府県サッカー協会が主催となって全国の会場で開催されており、26年にはすでに福岡、長崎、茨城、岐阜、北海道で開催。ミラノ開催を挟み、以降も愛知、島根、三重、石川、栃木と続く。10月25日には東京・MUFGスタジアムでの開催が予定されており、そちらの参加者も現在募集中だ。

 

基本的には国内で開催される本イベントだが、20周年となる2023年からは海外でも実施されている。今回は6度目の海外開催として、日本との外交関係樹立160周年を迎えたイタリアで実施。ミラノの総領事館や、北イタリアの日本人会にも後援を受けての開催となったという。当日はJFAユニクロサッカーキッズ キャプテンの内田篤人氏に加え、同国出身で元サッカー日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏、元サッカーイタリア代表GKのフランチェスコ・トルド氏もゲストとして参加した。

子どもたちを見守るザッケローニ氏

イタリアサッカー界ではレジェンド級の人物であるザッケローニ氏とトルド氏だが、気さくに参加者との写真撮影やサインに応じる姿が見られ、内田氏も現地の子どもたちから「ウッチー」と呼ばれるなど、和やかな雰囲気となっていた。試合形式は前後半5分ずつ、休憩2分の6人制ミニサッカーで、国内開催と同じ。エンジョイする中でも時おり、名手ならではの技術を見せる場面もあり、他者への接し方を含め、元トップの選手・監督からだからこそ学べることが多いイベントとなった。また、内田氏とトルド氏は子どもたちの2分間の休憩タイムにPK対決を披露するなど、終始和やかな雰囲気に包まれていた。

笑顔で子どもたちと交流する内田氏

3児の父でもある内田氏は、子どもの靴紐がほどけていれば結んであげたり、イベント中に1人で心細くなってしまった子どもを客席の母親に引き合わせたりと、さすがの対応を披露。国内でのイベントと同様、プレーだけでなく細かな部分で人間的な魅力を発揮していた。その内田氏を日本代表で指導していたザッケローニ氏は、73歳という年齢もあってプレーには関わらなかったものの、腕組みして子どもたちを見守る姿は監督時代さながら。日本代表で師弟関係を築いた内田氏は「選手と監督としての関係が終わっても、信頼できるおじいちゃんのような存在で、非常に頼もしい」と指揮官との絆について明かし、イベント終了後のお見送りの際には、ザッケローニ氏を最後まで律儀に見送っていた。

 

ザッケローニ氏は「子どもたちに教えるイベントを通して、サッカー人生の始まりを思い出しました。サッカーとは楽しいものであるべきだし、サッカーボールを持っている時は楽しむことだけを考えてプレーしてほしいと、子どもたちには伝えました」と語り、トルド氏も子どもたちのモデルケースとなるような振る舞いを見せたうえで「このような素晴らしいイベントに呼んでいただき光栄です。日本人の礼儀正しさや、感謝を伝える姿勢を見て、とても感動しました」とコメント。サッカーを通じた日本とイタリアの交流が、理想的な形で実現したと言っていいだろう。

左から内田氏、ザッケローニ氏、トルド氏

“日本型ダブルピラミッド”にも通じる理想、10月にはMUFGスタジアム開催へ

 

初のイタリア開催は成功裏に終わった「JFAユニクロサッカーキッズ」だが、今後の目標としては、国内開催の回数を増やしていくことや、現在は約3割にとどまる参加者の女子比率を上げていくことなどが挙げられる。JFAの掲げる“日本型ダブルピラミッド”では、プロフェッショナルな「選ばれてプレーする」サッカーと並行して、アマチュアによる「生涯スポーツ」としてのサッカーの発展を標榜しており、イベント後にもサッカーを続ける子どもが増加していけば、理想的な形と言えるのではないだろうか。

 

そうした取り組みを続けるなかで、JFAユニクロサッカーキッズ キャプテンとして参画する内田氏の存在は大きい。国内の様々な場所で開催される「JFAユニクロサッカーキッズ」では、都市部や話題性のあるスタジアムでの開催も多いにもかかわらず、同氏からは「地方の会場にも自分を派遣してほしい」というリクエストがあるという。そこにあるのは、日頃なかなか触れ合えない子どもたちに会い、サッカーを好きになってもらいたいという思い。2026年は合計22会場での開催が予定されているが、その一つひとつが子どもたちにとって特別な思い出になるよう、JFA、ユニクロ、ゲストの全員が同じ方向を向いて取り組んでいる。

 

そして、10月25日には東京・MUFGスタジアムでの「JFAユニクロサッカーキッズ」開催が決定しており、そこには内田氏も参加する。多くの子どもたちにとって、楽しくサッカーに触れ、唯一無二の思い出を作るチャンスだ。この機会にぜひ応募を検討してほしい。

 

■JFAユニクロサッカーキッズ東京(会場:MUFGスタジアム)開催概要

https://www.jfa.jp/grass_roots/festival/kidsfestival-usk/news/00036651/

 

この記事は、2026年8月26日、THE ANSWERに掲載された内容です。

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